2024.05.17ねぶた師

手塚茂樹

てづか しげき TEZUKA Shigeki

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1975年、青森市生まれ。

1980年、第3代ねぶた名人佐藤伝蔵氏のねぶたを見て感銘を受ける。高校時代、第5代ねぶた名人千葉作龍氏の講演をきっかけにねぶた制作の道へ。2001年から第7代ねぶた名人竹浪比呂央氏に師事。2006年から13年まで浅虫温泉のねぶたを制作。

2014年大型ねぶたデビュー。以来マルハニチロ侫武多会の大型ねぶたを制作している。

公式サイト: http://takenami-nebuken.com/

ねぶたの原画を制作する際、着物の柄を決めるために家紋の辞典を見ていて着想。通常は平面でのみ表現される家紋を立体に起こすことを試みた。

「波に千鳥」という家紋を立体化。この家紋は夫婦円満や家内安全、また共に荒波を越えていこうという意味の縁起の良い吉祥文様。

針金を曲げる、紙を貼るという技術は年数を重ね努力するとできてくる。手の技よりも何をどう表現するかという発想が大事なので、常に世の中にアンテナを貼り続けている。また、頭の中のイメージを伝えるために画力の向上も大切だと考えている。

このような他のクリエーターとのコラボレーションはありがたい。祭だけでのねぶたで終わるは惜しい。ねぶたの技法でできる表現はまだまだあるので、多くのクリエーターからの意見や見方をフィードバックして、今後の自身の作品に深みをだしていきたい。 

針金で形を作り、紙を貼り、色付けをする作品は国内外にたくさんある。たとえば、現代美術作家の会田誠さんなども制作している。でも、このような技法を使った造形では、青森が一番だと評価されたいので、様々な分野の方からの刺激をうけ糧にしたい。 

クリエーター寄りのNEBUCOは、夏の祭のねぶたとは切り離されたものであるが、両方を継続することで、どちらも盛り上がる相乗効果を期待している。

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