諏訪 慎 すわ まこと SUWA Makoto
NEBUCOを見る1978年、青森市生まれ。初代名人北川金三郎の系譜で、ねぶた師石谷進に学ぶ。
2007年より大型ねぶたを制作。現在、ねぶた愛好会の大型ねぶたを制作している。
さざなみをイメージした。今回のNEBUCOは合作というイメージが強かったため、葛飾北斎風のような大波が多くなると予想し、全体で海のような展示になるのであれば、さざなみもよいのはと考えた。
LEDのテープライトの粒々(玉の目)は本来なら嫌われるが、今回の波の先端部の泡立つ感じを際立たせるには都合が良いと思った。波の先端部以外は、昼光色のライトをつかって、少し光る色の対比をみせようと考えた。
普段は基本的に一人で制作するため、大型ねぶたを際立たせるための背景となるような細部、いわゆるエフェクトは作らないスタイル。ひとりで作るので細部は手間がかかるから。実は、ほとんど波は作ったことがない。
NEBUCOで、新しい商品ができるのは楽しみである。
照明もいわゆる電球からLEDなったし、紙も奉書紙からロンテックスという強いものにかわってきている。新しい技術でねぶたも変わっていくと思う。
ねぶた制作のなかでは、書き割り作業が一番好き!手が大きいので紙張りはちょっとした工夫(秘策)があるんだよ。