北村 春一 きたむら しゅんいち KITAMURA Shun'ichi
NEBUCOを見る1981年、青森市生まれ。
ねぶた師北村蓮明氏の長男として生まれ、2007年より本格的に師事。
2011年より大型ねぶた制作(現在:NTT グループねぶた、青森県板金工業組合)。
公式サイト:https://kitamurashunichi.com/
祭での大型ねぶたとは違うアートとしての波をと考えた。
能登半島の地震で始まった2024年、この苦難を皆で協力して乗り越えていこうという意味で、馬の群れが協力して駆け抜けるような形とした。
制作するものによって異なるが、造形する際には骨格にこだわる。たとえば、今回の波であれば、波頭を際立たせるようにするなど。これからのねぶたは、技術の進歩によって一昔前とは変わっていくと思うが、実際にはその時の想いやイメージ、作ってみないと出てこない発想もある。
このような事業は、ねぶた祭とは異なる表現ができると思う。それぞれのプロが関わることで生まれるアイディアは、今後制作する祭の大型ねぶたに生かすことができると思う。
なぜか今年は「波」をモチーフにする仕事がたくさんきている。笑。
それぞれの場所にあわせて、さまざまな波のあり方を提案した。煮干し出汁のラーメン屋さんの壁面には海を泳ぐ煮干し(鰯)を、沖縄料理のお店には、北斎の富嶽三十六景神奈川沖浪裏のようなビッグウェーブを。場所やテーマにあわせて、こちらから提案したねぶたを提案している。