福士 裕朗 ふくし ひろあき FUKUSHI Hiroaki
NEBUCOを見る1981年、五所川原市生まれ。
第4代ねぶた名人鹿内一生氏の起こした我生会でねぶたを学ぶ。2008年からは立佞武多制作者となり、大型 3 台を手がけた。
2023年、青森市役所ねぶた実行委員会で大型ねぶたデビュー。
波はこれまでさまざまに表現されていたと思う。今回は、動く波を一本ずつ細かくつくるタイプと、波の造形としての中に描くタイプ(我生会の技法)の2つあると思うが、この 2つの技法を取り入れて今回の波にチャレンジしてみた。
青森湾(陸奥湾)をイメージした日本海の深い感じの青色である群青色を使い、捻らずに遊ばずに冒険せずに着彩してみようと思う。照明も岩となる部分には温かみのある色、波となる部分には青みがかった爽やかに色のライトを用いた。
実は細部にはこだわらない。また、説明しないとわからないような表現はしない。
遠くからパッと見て、綺麗で圧倒するような迫力をファーストインプレッションで与えるように制作している。
ねぶたに限らず、広告宣伝、発信が大事。これからの青森ねぶたも発信をうまくするべき。
紙媒体というよりは電波で、いかに早く、いかにリアルタイムに、そして綺麗で臨場感のあるように発信するため、このような事業は必要でさらに継続していってほしい。